悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
アメリアは胸倉を掴んで、無理やり目を合わさせた。ルカが反射的に降参のポーズをして、身を固くする。
「ア、アメリア嬢落ち着いてくれ。冷静に話し合おう、なっ?」
「つまり好きじゃないのに近付いてきたのよねっ? はっきりなさい! お兄様を連れてくるわよ!」
埒が明かない。思わず怒鳴ったら、ルカがぞーっと震え上がった。
「それは勘弁!」
「じゃあ、私のことはなんなわけっ」
「えーっと、その、か……」
思わず吐けと言わんばかりに揺らすと、ルカが目を泳がせながら唸るように声を絞り出す。
「『か』?」
「……顔は好みに近い、かも。俺意外と気が強い子もタイプだなぁと思った」
なんじゃそりゃ!
「好きでもないのに、どうして『俺にすれば』なんて言ったのよっ」
「ぐぇっ、ちょ、首が締まるっ」
アメリアは、これまでの迷惑料を込めて揺らした。
ルカは襟元を押さえたものの、男女の力加減を考えてか、直接アメリアの手を掴んだりすることはなかった。
「そ、それは、その……ほら、婚約してみたら案外好きになっていくかもしれないし? 俺は美人なら別に誰でも大丈夫かも、とか思って」
「私は大丈夫じゃないわよ! 何その言い分? 信じられないっ、一生に一度の結婚なのよ?」
「えぇぇ。でもさ、アメリア嬢の急の婚約だって政略的な――」
「だからっ、好き同士なの!」
「ア、アメリア嬢落ち着いてくれ。冷静に話し合おう、なっ?」
「つまり好きじゃないのに近付いてきたのよねっ? はっきりなさい! お兄様を連れてくるわよ!」
埒が明かない。思わず怒鳴ったら、ルカがぞーっと震え上がった。
「それは勘弁!」
「じゃあ、私のことはなんなわけっ」
「えーっと、その、か……」
思わず吐けと言わんばかりに揺らすと、ルカが目を泳がせながら唸るように声を絞り出す。
「『か』?」
「……顔は好みに近い、かも。俺意外と気が強い子もタイプだなぁと思った」
なんじゃそりゃ!
「好きでもないのに、どうして『俺にすれば』なんて言ったのよっ」
「ぐぇっ、ちょ、首が締まるっ」
アメリアは、これまでの迷惑料を込めて揺らした。
ルカは襟元を押さえたものの、男女の力加減を考えてか、直接アメリアの手を掴んだりすることはなかった。
「そ、それは、その……ほら、婚約してみたら案外好きになっていくかもしれないし? 俺は美人なら別に誰でも大丈夫かも、とか思って」
「私は大丈夫じゃないわよ! 何その言い分? 信じられないっ、一生に一度の結婚なのよ?」
「えぇぇ。でもさ、アメリア嬢の急の婚約だって政略的な――」
「だからっ、好き同士なの!」