悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
「来た道を戻れば人もますよ。私は引き続きこっちに進みますから、ルカ様はどうぞあちらに引き返してください」
振り払うことを決めて、ふんっと顔をそむけて大股で歩く。
彼が「ひぇ」とか細い声を上げ、慌ててあとを追う。
「ちょ、誰もいないところに俺を一人にしないでくれ! 戻るから、途中まで一緒に行ってくれよっ」
「はぁ? それくらい一人で行けるでしょう」
なんて情けないことを言うのか。アメリアは隣に並んだ彼を軽く睨む。
「そうやって誘おうとしても、私はなびきませんからねっ」
「そ、そうじゃなくて……っ」
ルカが周囲を激しく気にする。それは怖がりというより、何かに怯えているみたいにも思えた。
ふと、これまでにも彼が暗いところは嫌だと言っていたことなどが蘇る。
(何かしら、違和感が――)
その時、進行方向から不自然な風の音が聞こえた。それは人口的な着地音だと気付いて、アメリアは目を向ける。
「……は?」
そこには、目の下を布で覆い隠した男たちの姿があった。
身体にできるだけフィットした黒い服、その上からは異国の戦闘用の衣装を着ている。それは〝忍者風〟に近い。
まさか、これ、とアメリアが血の気を引かせた時だった。
「ルカ・バゼリリアン=ラルド第五王子殿下、そのお身体、王位継承の資格がはく奪となるくらいには、させていただきます」
振り払うことを決めて、ふんっと顔をそむけて大股で歩く。
彼が「ひぇ」とか細い声を上げ、慌ててあとを追う。
「ちょ、誰もいないところに俺を一人にしないでくれ! 戻るから、途中まで一緒に行ってくれよっ」
「はぁ? それくらい一人で行けるでしょう」
なんて情けないことを言うのか。アメリアは隣に並んだ彼を軽く睨む。
「そうやって誘おうとしても、私はなびきませんからねっ」
「そ、そうじゃなくて……っ」
ルカが周囲を激しく気にする。それは怖がりというより、何かに怯えているみたいにも思えた。
ふと、これまでにも彼が暗いところは嫌だと言っていたことなどが蘇る。
(何かしら、違和感が――)
その時、進行方向から不自然な風の音が聞こえた。それは人口的な着地音だと気付いて、アメリアは目を向ける。
「……は?」
そこには、目の下を布で覆い隠した男たちの姿があった。
身体にできるだけフィットした黒い服、その上からは異国の戦闘用の衣装を着ている。それは〝忍者風〟に近い。
まさか、これ、とアメリアが血の気を引かせた時だった。
「ルカ・バゼリリアン=ラルド第五王子殿下、そのお身体、王位継承の資格がはく奪となるくらいには、させていただきます」