悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
相手の男たちが、湾曲した独特の物騒な剣を手にした。
動きが早すぎて見えなかった。その手練れさに、アメリアは足の先まで一気に冷えた。
「ひぇえぇえ!」
ルカの情けない悲鳴が聞こえた。腕を掴まれ、ハッと我に返る。
「と、とにかく逃げる!」
「はぁあ!?」
だが次の瞬間、男たちが向かってきてアメリアも咄嗟に全力疾走した。
「何よこれ―っ!? ルカ様いったいどういうことなの!?」
肩越しに確認して慄く。現実の光景とは思えない。
王宮の大理石が美しい通路を、足音もほぼほぼ立てない状態で、忍者風の刺客たちが迫ってくる。
「あれは兄上たちか弟たちが俺に放った刺客!」
「なにそれ!? なんでそんなことになってるの!?」
「うちの国の王位継承の習慣ってさ、兄弟で争って順位付けを決めるんだよ。俺以外は血の気が多くて、うちの兄弟は蹴落とすためだけにほぼ殺しにかかってくるというか――」
「なんて物騒な兄弟なの!」
独自の習慣というのは、それだったらしい。
「いや俺だって争いごとはごめんだよ! アメリア嬢と婚約すれば、継承権争いから回避できると思ったんだよ! 頼むっ、俺を守ってくれ!」
「守ってなんて、殿方が言う台詞!?」
だからルカは人のいないところや暗いところを警戒していたのだ。
動きが早すぎて見えなかった。その手練れさに、アメリアは足の先まで一気に冷えた。
「ひぇえぇえ!」
ルカの情けない悲鳴が聞こえた。腕を掴まれ、ハッと我に返る。
「と、とにかく逃げる!」
「はぁあ!?」
だが次の瞬間、男たちが向かってきてアメリアも咄嗟に全力疾走した。
「何よこれ―っ!? ルカ様いったいどういうことなの!?」
肩越しに確認して慄く。現実の光景とは思えない。
王宮の大理石が美しい通路を、足音もほぼほぼ立てない状態で、忍者風の刺客たちが迫ってくる。
「あれは兄上たちか弟たちが俺に放った刺客!」
「なにそれ!? なんでそんなことになってるの!?」
「うちの国の王位継承の習慣ってさ、兄弟で争って順位付けを決めるんだよ。俺以外は血の気が多くて、うちの兄弟は蹴落とすためだけにほぼ殺しにかかってくるというか――」
「なんて物騒な兄弟なの!」
独自の習慣というのは、それだったらしい。
「いや俺だって争いごとはごめんだよ! アメリア嬢と婚約すれば、継承権争いから回避できると思ったんだよ! 頼むっ、俺を守ってくれ!」
「守ってなんて、殿方が言う台詞!?」
だからルカは人のいないところや暗いところを警戒していたのだ。