悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
表情は変わらないのに、不穏な空気を感じたハワード騎士団長の口元が、ひくっとする。
そばから見ていたルカが、表情を徐々に強張らせた。
「クラーク様?」
「これを使うといいですよ」
目尻の涙にハンカチを押し付けたクラークが、そのまま手渡し、ふぅと細く息を吐き出した。
そのまま刺客たちの方へ向き直り、眼鏡の中心を押し上げる。
「四分の三殺しにします」
「なんで!? 話では、時間短縮で手っ取り早く気絶させるだけってことになっていただろ!」
「待てクラーク、半分の人数は俺に寄越せ」
叫んだハワード騎士団長のそばから、馬を下りたエリオットがぶち切れた目で向こうを見た。
「俺にも四分の三殺させろ」
「殿下まで!?」
エリオットの口から、彼に似合わない物騒な言葉が出た。
「なら俺らは従います」
「殿下の邪魔をする騎士は吹き飛ばしますね」
「いや同意しないで止めて!」
三人が颯爽と走り出して、ハワード騎士団長が「マジで待って!」と慌てて大きな体をドシドシと走らせていく。
(それだけ、私のことで怒ってくれているの?)
アメリアはどきどきした。
(でも四分の三って……)
ほとんど殺すことになるけど、いいのだろうかとは気になった。
そばから見ていたルカが、表情を徐々に強張らせた。
「クラーク様?」
「これを使うといいですよ」
目尻の涙にハンカチを押し付けたクラークが、そのまま手渡し、ふぅと細く息を吐き出した。
そのまま刺客たちの方へ向き直り、眼鏡の中心を押し上げる。
「四分の三殺しにします」
「なんで!? 話では、時間短縮で手っ取り早く気絶させるだけってことになっていただろ!」
「待てクラーク、半分の人数は俺に寄越せ」
叫んだハワード騎士団長のそばから、馬を下りたエリオットがぶち切れた目で向こうを見た。
「俺にも四分の三殺させろ」
「殿下まで!?」
エリオットの口から、彼に似合わない物騒な言葉が出た。
「なら俺らは従います」
「殿下の邪魔をする騎士は吹き飛ばしますね」
「いや同意しないで止めて!」
三人が颯爽と走り出して、ハワード騎士団長が「マジで待って!」と慌てて大きな体をドシドシと走らせていく。
(それだけ、私のことで怒ってくれているの?)
アメリアはどきどきした。
(でも四分の三って……)
ほとんど殺すことになるけど、いいのだろうかとは気になった。