悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
その予感は当たって、大変なことになった。あっという間に刺客たちは取り押さえられたが、それに至るまでにクラークとエリオットが主にぼこぼこにしていて、ハワード騎士団長たちが本気で止めに入っていた。
これでは、どちらが賊か分からない。
「うわぁ……二人共、なんて容赦がないの」
さすがのアメリアも、恐怖も吹き飛んで呆然とした。
手練れの刺客たちがいとも簡単に武器を取られ、殴り合いでもまったく歯が立たない様子を前に、ルカはとうとう腰を抜かしていた。
◆§◆§◆
刺客たちが連行されたのち、場所を第二王子執務室に移した。
入室したのはアメリアとルカ、そしてエリオットとクラークとハワード騎士団長だ。廊下の向こうは、急な出来事の処理に対応する者たちの慌ただしい足音が続いている。
「今回の件は、すでに陛下へも報告済みだ」
執務席に座ったエリオットが、極寒の眼差しでルカを見下ろす。
ルカは今、床に正座させられていた。「魔王がいる……」と呟き、がたがたと震えて目も上げられない様子だ。
「兄上の婚約でまだ忙しいタイミングで、騒ぎを連れてきやがって。もう少しで国交問題だったぞ」
「誠に、申し訳ございません……」
どうにか詫びの言葉を絞り出した彼の頭には、大きなたんこぶができていた。
これでは、どちらが賊か分からない。
「うわぁ……二人共、なんて容赦がないの」
さすがのアメリアも、恐怖も吹き飛んで呆然とした。
手練れの刺客たちがいとも簡単に武器を取られ、殴り合いでもまったく歯が立たない様子を前に、ルカはとうとう腰を抜かしていた。
◆§◆§◆
刺客たちが連行されたのち、場所を第二王子執務室に移した。
入室したのはアメリアとルカ、そしてエリオットとクラークとハワード騎士団長だ。廊下の向こうは、急な出来事の処理に対応する者たちの慌ただしい足音が続いている。
「今回の件は、すでに陛下へも報告済みだ」
執務席に座ったエリオットが、極寒の眼差しでルカを見下ろす。
ルカは今、床に正座させられていた。「魔王がいる……」と呟き、がたがたと震えて目も上げられない様子だ。
「兄上の婚約でまだ忙しいタイミングで、騒ぎを連れてきやがって。もう少しで国交問題だったぞ」
「誠に、申し訳ございません……」
どうにか詫びの言葉を絞り出した彼の頭には、大きなたんこぶができていた。