悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
言葉もつっかえ、ついおそるおそる指を向けてしまう。
すると、きょとんした彼が、ややあって笑い出した。
「あはは、勘違いしないで欲しい。あれは秘密にしてあるよ。面白いことしてるなーって思っただけ」
「はぁ、そうなのですか……」
意外にも砕けた話し方をする人だ。
(伯爵令嬢である私相手にその話し方だとすると……結構身分が高いのかも?)
ふと思い至って、余計に胃がきりきりしてきた。
「あの……それで、あなた様はいったい?」
「ああ、ごめん。俺はバゼリリアン王国の第五王子、ルカ・バゼリリアン=ラルド」
「えっ、バゼリリアン王国!?」
つい最近聞いた名で驚く。
すると彼が「あれ?」と首を傾げる。
「おかしいな、俺のこと知らない? 王族は全員紫の髪と目で、それ以外は王位継承外とされる風習もあるんだけど。あ、ちなみに『ラルド』がその証。五番目の王家直系ってこと」
そんなこと言われても、知らないものは知らない。
(『特徴があるからすぐ覚えられる』って、このことだったのね!?)
今回の国賓の中で、二番目の偉い来国者だということは、先日のクラークの話でわかっている。
まさか、目が合った彼が、例の隣国の王族だとは思わなかった。
兄弟が多いというし、五番目と言っても末席の立場ではないだろう。
(へまをしたら、まずい)
すると、きょとんした彼が、ややあって笑い出した。
「あはは、勘違いしないで欲しい。あれは秘密にしてあるよ。面白いことしてるなーって思っただけ」
「はぁ、そうなのですか……」
意外にも砕けた話し方をする人だ。
(伯爵令嬢である私相手にその話し方だとすると……結構身分が高いのかも?)
ふと思い至って、余計に胃がきりきりしてきた。
「あの……それで、あなた様はいったい?」
「ああ、ごめん。俺はバゼリリアン王国の第五王子、ルカ・バゼリリアン=ラルド」
「えっ、バゼリリアン王国!?」
つい最近聞いた名で驚く。
すると彼が「あれ?」と首を傾げる。
「おかしいな、俺のこと知らない? 王族は全員紫の髪と目で、それ以外は王位継承外とされる風習もあるんだけど。あ、ちなみに『ラルド』がその証。五番目の王家直系ってこと」
そんなこと言われても、知らないものは知らない。
(『特徴があるからすぐ覚えられる』って、このことだったのね!?)
今回の国賓の中で、二番目の偉い来国者だということは、先日のクラークの話でわかっている。
まさか、目が合った彼が、例の隣国の王族だとは思わなかった。
兄弟が多いというし、五番目と言っても末席の立場ではないだろう。
(へまをしたら、まずい)