9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
悪寒が走り、セシリアがガタガタと肩を震わせたそのとき、扉が開いて、ひとりの男が颯爽と姿を現した。
漆黒の丈長の騎士服に、同色の下衣。
服の上からでも分かる逞しい身体つきに、この中の誰よりも高い身長。
漆黒のマントを翻し、異国の王城に堂々と乗り込んでくるその姿には、神々しさすら感じられた。
そして何よりも、その男らしく精悍な顔立ちに、セシリアの目は釘付けになった。
雄々しい黒髪に、碧空を彷彿とさせる空色の瞳。
整った鼻梁に、知性をうかがわせる引き締まった口元。
男らしさの中にバランスよく美しさを合わせ持っていて、神が作り出した彫像を崇めている気分になる。
(なんて綺麗な人なの)
セシリアがそう感じると同時に、背後から「あら、いい男」というマーガレットのつぶやきが聞こえた。
ふたりだけではない。
ここにいる全員が、エヴァンを含め、その男の醸し出す特別な空気に圧倒されていた。
漆黒の丈長の騎士服に、同色の下衣。
服の上からでも分かる逞しい身体つきに、この中の誰よりも高い身長。
漆黒のマントを翻し、異国の王城に堂々と乗り込んでくるその姿には、神々しさすら感じられた。
そして何よりも、その男らしく精悍な顔立ちに、セシリアの目は釘付けになった。
雄々しい黒髪に、碧空を彷彿とさせる空色の瞳。
整った鼻梁に、知性をうかがわせる引き締まった口元。
男らしさの中にバランスよく美しさを合わせ持っていて、神が作り出した彫像を崇めている気分になる。
(なんて綺麗な人なの)
セシリアがそう感じると同時に、背後から「あら、いい男」というマーガレットのつぶやきが聞こえた。
ふたりだけではない。
ここにいる全員が、エヴァンを含め、その男の醸し出す特別な空気に圧倒されていた。