9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
深みがあって、男らしい、ずっと聞いていたくなるような声――。
――『吸いつくような肌だ。美しい』
――『女はこんなにも白いものなのか? それとも君が特別なのか?』
昨夜、耳元で囁かれた、淫らなセリフが脳裏によみがえり、頬が熱くなる。
ハッとなって顔を上げれば、自分をひたむきに見つめる空色の瞳と間近で目が合った。
「あなたは――昨日の木こりさん……?」
「そうだ。君だけの木こりだ」
デズモンドは目を細めると、セシリアの殴られた頬を気遣うように指先で撫でる。
続いて囁くような声で言った。
「よく頑張ったな。もう大丈夫だ」
あまりにも優しいその口ぶりに、今の信じがたい状況も忘れ、セシリアの心の中の何かがホロリと崩れ、自然と目に涙の幕が張る。
これまでの気が遠くなるような過酷な繰り返し人生の末、涙などとうについえたと思っていたのに……。
――『吸いつくような肌だ。美しい』
――『女はこんなにも白いものなのか? それとも君が特別なのか?』
昨夜、耳元で囁かれた、淫らなセリフが脳裏によみがえり、頬が熱くなる。
ハッとなって顔を上げれば、自分をひたむきに見つめる空色の瞳と間近で目が合った。
「あなたは――昨日の木こりさん……?」
「そうだ。君だけの木こりだ」
デズモンドは目を細めると、セシリアの殴られた頬を気遣うように指先で撫でる。
続いて囁くような声で言った。
「よく頑張ったな。もう大丈夫だ」
あまりにも優しいその口ぶりに、今の信じがたい状況も忘れ、セシリアの心の中の何かがホロリと崩れ、自然と目に涙の幕が張る。
これまでの気が遠くなるような過酷な繰り返し人生の末、涙などとうについえたと思っていたのに……。