9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
後宮にいる妃たちからも称賛されているジゼルは、さぞかし美しく知性あふれる女性なのだろう。
ジゼルの容姿をぼんやりと想像したセシリアは、胸の奥に微かな痛みを感じて目を見開く。
そして、慌ててブンブンと頭を振った。
(どんなお方がデズモンド様の正妃になられようと、私には関係のないこと。どうしてこんなことを考えてしまったのかしら)
戸惑いつつ、セシリアは何事もなかったフリをして、その後もエリーとの会話を楽しんだのだった。
※
デズモンドは、執務室にて、書類の一枚一枚にペンを走らせていた。
税金の仕組みの再案、運河の改築の承諾書、賢人会議の報告書の確認まで、王室内における彼の仕事は山積みだ。
父皇帝の退位が来年に控えていることもあり、今ではほとんどの皇帝の仕事を担っている。
それも、しばらく旅に出ていたせいで、大量のツケが回ってきていた。
ジゼルの容姿をぼんやりと想像したセシリアは、胸の奥に微かな痛みを感じて目を見開く。
そして、慌ててブンブンと頭を振った。
(どんなお方がデズモンド様の正妃になられようと、私には関係のないこと。どうしてこんなことを考えてしまったのかしら)
戸惑いつつ、セシリアは何事もなかったフリをして、その後もエリーとの会話を楽しんだのだった。
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デズモンドは、執務室にて、書類の一枚一枚にペンを走らせていた。
税金の仕組みの再案、運河の改築の承諾書、賢人会議の報告書の確認まで、王室内における彼の仕事は山積みだ。
父皇帝の退位が来年に控えていることもあり、今ではほとんどの皇帝の仕事を担っている。
それも、しばらく旅に出ていたせいで、大量のツケが回ってきていた。