9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
「おおかた、異国から連れ帰った妃のことでも考えていたんでしょう? あの夜は最高だったとか、どんな贈り物をしたら喜ばれるかとか」
ベンジャミンの言い分はあながち間違いでもないので、デズモンドは顔をほのかに赤らめて視線を背けた。
そんなデズモンドの様子を見て、ベンジャミンが驚いたような声を出す。
「あなたのそのような表情は、初めて見ましたよ。なるほど、かなりぞっこんのご様子ですね」
「――まあな」
デズモンドは、素直に自分の気持ちを口にした。
他の者の前では隠すところだが、ベンジャミン相手ではその必要もない。
ベンジャミンは一応魔導士を名乗っているが、父親や妹とは違って、魔法の方はからきし駄目だ。基本的な火起こし魔法がどうにか操れる程度である。
ベンジャミンの言い分はあながち間違いでもないので、デズモンドは顔をほのかに赤らめて視線を背けた。
そんなデズモンドの様子を見て、ベンジャミンが驚いたような声を出す。
「あなたのそのような表情は、初めて見ましたよ。なるほど、かなりぞっこんのご様子ですね」
「――まあな」
デズモンドは、素直に自分の気持ちを口にした。
他の者の前では隠すところだが、ベンジャミン相手ではその必要もない。
ベンジャミンは一応魔導士を名乗っているが、父親や妹とは違って、魔法の方はからきし駄目だ。基本的な火起こし魔法がどうにか操れる程度である。