9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
今日はエンヤード城からの帰りにずっと着ていたような、漆黒の騎士服に身を包んでいる。
デズモンドは立って彼を出迎えるセシリアを、上から下までじっと眺める。それからやや気まずそうに、視線を逸らした。
「その、お座りになられてください」
セシリアはデズモンドをソファーに座るように促すと、自身も向かいに座った。
エリーが紅茶を淹れてくれて、デズモンドに給仕する。彼は黙ってそれに口をつけていた。
「私、出ていますね」
気を利かせたのか、エリーはそのまま部屋の外に出ていってしまう。
(エリー、行かないで欲しかった……)
デズモンドとふたりきりになっても、何を話せばいいのか分からない。
そもそも彼は、どうしてとっくに飽きているはずのセシリアに会いに来たのだろう?
忙しい政務を終えて早々、役立たずの自分に会いに来ても、彼にはなんの利益もないのに。
デズモンドは立って彼を出迎えるセシリアを、上から下までじっと眺める。それからやや気まずそうに、視線を逸らした。
「その、お座りになられてください」
セシリアはデズモンドをソファーに座るように促すと、自身も向かいに座った。
エリーが紅茶を淹れてくれて、デズモンドに給仕する。彼は黙ってそれに口をつけていた。
「私、出ていますね」
気を利かせたのか、エリーはそのまま部屋の外に出ていってしまう。
(エリー、行かないで欲しかった……)
デズモンドとふたりきりになっても、何を話せばいいのか分からない。
そもそも彼は、どうしてとっくに飽きているはずのセシリアに会いに来たのだろう?
忙しい政務を終えて早々、役立たずの自分に会いに来ても、彼にはなんの利益もないのに。