9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
セシリアはいつもエヴァンに従順だった。
優しく接していた頃は花がほころぶような笑顔を見せ、冷たくしてからは、何とも悲壮な顔を見せた。
彼女が傷つく顔を見せるたびに胸に湧いた、心が燃えるような充足感が忘れられない。
エヴァンが何をしようと、セシリアはエヴァンに好意を寄せていた。
セシリアの自分への想いは、このシロツメクサの愛らしさが永遠であるように、揺るぎなきものだったはずだ。
それなのに彼女はもう、どこにもいない。
怯える顔も、悲しむ顔も、機嫌をうかがう顔も見ることができない。
「……くそっ」
むしゃくしゃしたエヴァンは、悪態をつきながら目の前で揺れるシロツメクサを引きちぎった。
ぐしゃっと拳を握って開けば、無惨にも粉々になった白い小さな花びらが、風にさらわれ散っていく。
優しく接していた頃は花がほころぶような笑顔を見せ、冷たくしてからは、何とも悲壮な顔を見せた。
彼女が傷つく顔を見せるたびに胸に湧いた、心が燃えるような充足感が忘れられない。
エヴァンが何をしようと、セシリアはエヴァンに好意を寄せていた。
セシリアの自分への想いは、このシロツメクサの愛らしさが永遠であるように、揺るぎなきものだったはずだ。
それなのに彼女はもう、どこにもいない。
怯える顔も、悲しむ顔も、機嫌をうかがう顔も見ることができない。
「……くそっ」
むしゃくしゃしたエヴァンは、悪態をつきながら目の前で揺れるシロツメクサを引きちぎった。
ぐしゃっと拳を握って開けば、無惨にも粉々になった白い小さな花びらが、風にさらわれ散っていく。