9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
見ているだけで信頼を寄せているのが分かる。

どんな人なのかと前々から興味は抱いていたが、このような陽気な人柄なら納得だ。

「私も、皇太子殿下からベンジャミン様のお噂はよく耳にしています」

「本当ですか? 何を言われているのか、ちょっと怖いな」

「一緒にいると楽しい、死ぬまでそばに置きたいと言われていました。だからどんな魅力的な方なのかと、前からお会いしたくて仕方がなかったのです」

するとベンジャミンが銀色の瞳を見開き、わずかに頬を赤くする。

「デズモンド様が、そんなことを……」

(かわいい。相思相愛なのね)

照れているベンジャミンを見て、セシリアはほっこりした気持ちになる。

するとベンジャミンが、今までの雰囲気から一転した真面目な顔をした。
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