9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
「僕もあなたには感謝しているのです。なにせ、あのデズモンド様の女性嫌いを克服してくださったのですから。もう本当に頑固なほど女嫌いで、長い間やきもきしていたのですよ。やはり皇帝という重責を担う身、支えてくださる聖女のような存在が必要だとずっと思っていたのです。そしたら本当に元聖女を捕まえてきたものだから、驚きましたよ」
「女性嫌いを克服だなんて、そんな。皇太子殿下は心がお広いから、後宮に居場所を作り、人として私に情けをかけてくれているだけです。だって……」
「だって?」
言いあぐねて言葉を詰まらせたセシリアを見て、ベンジャミンが首を傾げた。
「その……、私と皇太子殿下の間に、いわゆる男女の関係はないのです。それこそ、一度はありましたが、それ以来めっきりで……。だから女性として慕ってくれているわけではないと思うのです」
するとベンジャミンが、「なるほど」と含んだような笑みを浮かべる。
「女性嫌いを克服だなんて、そんな。皇太子殿下は心がお広いから、後宮に居場所を作り、人として私に情けをかけてくれているだけです。だって……」
「だって?」
言いあぐねて言葉を詰まらせたセシリアを見て、ベンジャミンが首を傾げた。
「その……、私と皇太子殿下の間に、いわゆる男女の関係はないのです。それこそ、一度はありましたが、それ以来めっきりで……。だから女性として慕ってくれているわけではないと思うのです」
するとベンジャミンが、「なるほど」と含んだような笑みを浮かべる。