9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
デズモンドの仕事は早かった。
翌日には話が通って、セシリアはさっそく王城敷地内に建てられた研究所に行き、薬師たちと接触できるようになった。
昨夜のうちに紙にしたためた薬の調合方法を、薬師たちに見せる。
ついひとつ前の人生なので、記憶がわりと鮮明だったのは幸いだ。
「これが長期風邪に効く薬ですか。なるほど、エンヤード王国は薬の開発が進んでるっていいますものね。とても勉強になります」
分厚い眼鏡をかけた、生真面目そうな男薬師が言う。
薬師たちは皆気さくな人柄で、さらには研究熱心だった。
そしてものの二日で、疫病の初期段階の症状に効く薬を完成させたのである。
「セシリア様、ご無沙汰しておりました! 風邪で長い間寝込んでいたのですけど、その間にお肌の状態が最悪になってしまいまして! 至急、あの美容液をいただけないでしょうか?」
「セシリア様~。長引く風邪にやられて、爪も髪がパサパサなんです。どうかお力をお貸しください~」
それからさらに三日もすれば、レイディアとクリスティンが、ふたり同時に転がり込むようにしてセシリアの部屋にやってきた。
「もうっ、何なの、あの風邪? 頭痛だけがダラダラ続いて、地味にしんどかったわ」
翌日には話が通って、セシリアはさっそく王城敷地内に建てられた研究所に行き、薬師たちと接触できるようになった。
昨夜のうちに紙にしたためた薬の調合方法を、薬師たちに見せる。
ついひとつ前の人生なので、記憶がわりと鮮明だったのは幸いだ。
「これが長期風邪に効く薬ですか。なるほど、エンヤード王国は薬の開発が進んでるっていいますものね。とても勉強になります」
分厚い眼鏡をかけた、生真面目そうな男薬師が言う。
薬師たちは皆気さくな人柄で、さらには研究熱心だった。
そしてものの二日で、疫病の初期段階の症状に効く薬を完成させたのである。
「セシリア様、ご無沙汰しておりました! 風邪で長い間寝込んでいたのですけど、その間にお肌の状態が最悪になってしまいまして! 至急、あの美容液をいただけないでしょうか?」
「セシリア様~。長引く風邪にやられて、爪も髪がパサパサなんです。どうかお力をお貸しください~」
それからさらに三日もすれば、レイディアとクリスティンが、ふたり同時に転がり込むようにしてセシリアの部屋にやってきた。
「もうっ、何なの、あの風邪? 頭痛だけがダラダラ続いて、地味にしんどかったわ」