9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
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会議をひとつ終えたデズモンドは、城の廊下を歩みながら、腰に提げた懐中時計に目をやる。
(そろそろ、セシリアの講習会が始まる時間か)
「そろそろ、セシリア様の講習会の時間ですね」
後ろを行くベンジャミンが、デズモンドの心を読んだかのように言う。
「様子を見に行く時間はあるか?」
「長居はできませんが、同じ西棟ですし、大丈夫です。行ってみましょう」
ベンジャミンとともに行き着いたのは、西棟の一階にある大広間だった。
民衆の声に耳を傾ける際に用いている部屋だ。
国は王室と民衆が一丸となって作り上げるものだという考えのもと、立太子してすぐに、デズモンド自らが用意した。
今では月に一度、民衆の代表を城に招いて話し合いをしている。