エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
「どうして言葉にしてくれなかったの?」
「それは気持ちのままに迫ったら澄夏が困ると思ったから。婚約してからも、澄夏は俺に対して一定の距離を保ちながら接していているように感じたんだ。だから結婚して少しずつ距離を縮めていこうと思った」
一哉の話を驚愕しながら聞いていた澄夏は、ふとある事実に気が付いた。
(もしかして一哉さんは、私の気持ちに気付いていない?)
そんなはずはないと思っていた。彼は澄夏と違い過去に恋愛経験があるだろうし、頭の回転が速く洞察力がある。人の感情の機微に鈍感なはずがないと。
けれど今の話ではどうも違うように感じる。
(私の気持ちに気付いてなかったのって聞いてみる?)
浮かんだ考えを、澄夏はすぐに打ち消した。そんな周りくどいことをせずはっきり言おう。
最後に正直になると決めたのだから。
「私は初めて一哉さんが走る姿を見たときから憧れていて、神社で初めて話をしたときに好きだって思った。お見合いして結婚してもっと気持ちが大きくなっていった。離婚した方がいいと思いながら気持ちは消せなかった。だから一哉さんが迫ってくれたら嬉しかったのに」
「……え?」
「それは気持ちのままに迫ったら澄夏が困ると思ったから。婚約してからも、澄夏は俺に対して一定の距離を保ちながら接していているように感じたんだ。だから結婚して少しずつ距離を縮めていこうと思った」
一哉の話を驚愕しながら聞いていた澄夏は、ふとある事実に気が付いた。
(もしかして一哉さんは、私の気持ちに気付いていない?)
そんなはずはないと思っていた。彼は澄夏と違い過去に恋愛経験があるだろうし、頭の回転が速く洞察力がある。人の感情の機微に鈍感なはずがないと。
けれど今の話ではどうも違うように感じる。
(私の気持ちに気付いてなかったのって聞いてみる?)
浮かんだ考えを、澄夏はすぐに打ち消した。そんな周りくどいことをせずはっきり言おう。
最後に正直になると決めたのだから。
「私は初めて一哉さんが走る姿を見たときから憧れていて、神社で初めて話をしたときに好きだって思った。お見合いして結婚してもっと気持ちが大きくなっていった。離婚した方がいいと思いながら気持ちは消せなかった。だから一哉さんが迫ってくれたら嬉しかったのに」
「……え?」