エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~


やり直すと決めた話し合いの三日後に、澄夏は実家からふたりが暮らすマンションに戻った。

一哉はとても喜び、その日も早く帰宅してくれた。

新しい気持ちで始めた生活は順調だ。

仕事がハードで夫婦の時間が少ないのは変わらないけれど、お互い会話を欠かさないように努力している。

彼は宣言通り言葉で愛情を伝えてくれるようになったから、ふたりの間に頻繁に甘い空気が漂うようになった。

食後のコーヒーを飲んでいるときや、テレビを見ているときなど、彼は澄夏にとても自然に触れてくる。

気付けば肩を抱き寄せられて、夫の逞しい胸に引き寄せられていたり。

澄夏はその度に胸をときめかせ頬を染めて、一哉はそんな澄夏を優しく見つめながらキスをしてくるのだ。

スキンシップのような数回のキスで終わるときもあれば、そのままソファに押し倒されて深いものになるときもある。

彼に抱かれると澄夏は躊躇いなく気持ちを口にしてしまう。愛しさが膨らんで抑えられなくなるからだ。

もちろん一哉もそれに応えるように、正気のときなら恥ずかしくて居たたまれなくなりそうな、情熱的な告白をしてくれる。

まるで新婚夫婦のようにイチャイチャしているが、本当に幸せだった。
< 145 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop