エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
「澄夏……大丈夫か?」
夫の声ではっとした。
目を開くと目の前に心配そうな顔がある。
「あ……うん、平気だよ」
澄夏は恥ずかしさを感じながら頷いた。
行為の途中に一瞬意識がなくなってしまったようだ。最近、よくこんな風になる。
(一哉さんが沢山抱いてくれるから)
決して乱暴ではないけれど、丁寧で情熱的。そんな彼の行為に、澄夏はいつも頭が真っ白になるのだ。
ベッドでの彼は、以前から余裕があって澄夏はリードされっぱなしだったけれど、最近その傾向が特に強い。
彼に愛されているという実感がそうさせるのかもしれないけれど、抱き合っていると強い一体感を覚え、深く陶酔するのだ。
一哉は澄夏の隣に仰向けになると、逞しい腕で抱き寄せてきた。
触れ合う肌の感覚が心地よくて、澄夏はうっとりと目を閉じた。
「明日、早く上がれそうだから、久しぶりに外食しようか」
澄夏はぱちりと目を開けた。
「本当? 嬉しい」
別居を解消してから仲良くしているけれど、外でのデートはまだしていない。
どうしても一哉の仕事の都合がつかなかったからだ。
「澄夏の好きなイタリアンのレストランを予約しておくから」
「仕事中にするのは大変でしょう? 私が予約しておくよ?」