エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
それは間違いなく日中の南雲真咲の発言が原因だ。

(彼女も一緒に残ってるんだろうな)

以前一哉に聞いた話では、議員からの質問書が回ってくるタイミングがギリギリの場合も良くあるので、そうなると徹夜確定。夕食を取る暇さえ惜しいとのことだった。

きっと戦場のような状態なのだろう。そんな状況だったらたとえ同じ職場に居たとしても、お互い自分の仕事で精一杯のはず。

プライベートの会話をしている場合ではないはずだ。

頭ではそう分かっているものの、不安が拭えない。一哉と真咲が寄り添い語り合っている姿を想像してしまい堪らない気持ちになるのだ。

ひとりの食事をして入浴を終えると午後十一時を過ぎていた。

一哉は深夜帰宅のときは先に寝ていて欲しいと言う。

待っていられるとわずらわしいのかもしれない。だけど今夜はどうしても出迎えて少しだけでも話したい。
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