エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
《いずれは一哉が岩倉先生の地盤を引き継ぐ予定だったでしょ。その為に澄夏さんと結婚したのに、今後どうするのよ》
母の責めるような口調に、頭に血が上りそうになる。
「まさか澄夏にその台詞を言ってないよな?」
《さすがにオブラートに包んだわよ。でも彼女だって察してるでしょ? 政略結婚だったんだから》
(政略結婚じゃない!)
そう声をあげたくなるのを堪え、一哉は冷静さを取り戻そうと努める。
「事業はともかく、夫婦の今後については澄夏と話し合うから母さんは口出し不要だ。それに彼女にあれこれ要求するのもやめてほしい。なにかあったら俺を通してくれ」
《もう! そっちの方が要求ばっかりじゃない。だいたい一哉と連絡が取れないから澄夏さんに話したのよ》
不機嫌さを隠しもしない声が帰ってくる。一哉の発言を一方的と感じたのか、機嫌を損ねてしまったようだ。だが譲る気はない。
「明日そっちに行くんだからいいだろ。とにかくまずは俺を通して」
《分かったわよ》
まだ話し足りなそうな母の電話を切った一哉は、盛大な溜息をついた。
澄夏の様子がおかしいのは、おそらく母の電話も一因だ。
母の責めるような口調に、頭に血が上りそうになる。
「まさか澄夏にその台詞を言ってないよな?」
《さすがにオブラートに包んだわよ。でも彼女だって察してるでしょ? 政略結婚だったんだから》
(政略結婚じゃない!)
そう声をあげたくなるのを堪え、一哉は冷静さを取り戻そうと努める。
「事業はともかく、夫婦の今後については澄夏と話し合うから母さんは口出し不要だ。それに彼女にあれこれ要求するのもやめてほしい。なにかあったら俺を通してくれ」
《もう! そっちの方が要求ばっかりじゃない。だいたい一哉と連絡が取れないから澄夏さんに話したのよ》
不機嫌さを隠しもしない声が帰ってくる。一哉の発言を一方的と感じたのか、機嫌を損ねてしまったようだ。だが譲る気はない。
「明日そっちに行くんだからいいだろ。とにかくまずは俺を通して」
《分かったわよ》
まだ話し足りなそうな母の電話を切った一哉は、盛大な溜息をついた。
澄夏の様子がおかしいのは、おそらく母の電話も一因だ。