エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
気になりながらもなんの話をしていたのか知る術はなかったが、それから一カ月後。地元に大きな商業施設が建設されると発表があった。

高速道路程の効果はないものの、父たちは喜んでいた。新しい施設には今まで地元にはなかったショップも入るらしく、一哉の学校でも話題に上り、町が活気づくのを肌で感じた。

楽しそうにするクラスメイトの話しに相槌を打ちながら、一哉は考えていた。

(あの岩倉代議士がなにかしたんだ)

誰に言われた訳ではないし確証もないが、間違いないと思った。

地元では有名企業社長の父も、多くの土地を持つ地主も、市議も出来なかったことを、いともたやすく行った。

その影響力に驚き、しばらくすると考えるようになった。

一哉にとって大切な生まれ育った地元をよくするには、自分も上の立場に行くのがいいのではないかと。

この先もし困難があっても、ここにいて文句を言っているだけではなにも解決しない。

だったら自分は変える側の人間になりたい。そんな野心が芽生え始めた。

幸い勉強は得意な方だ。地域一の進学校に通っている為、教師には難関大学受験のノウハウもある。
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