秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
俺は抗うことをやめ、全身の力を抜いた。直後、首に纏わりついていた赤色の呪縛がブワリと広がる。
……姉上。あなたはこれで満足か?
もし次の世があるのなら、親きょうだいでいがみ合いたくはないものだな。そして、その時こそ俺は、己の足で己の道を自由に進むのだ。
そんなことを思いながら、俺の視界を埋め尽くしていく禍々しい赤色を見つめていた。やがて俺の全身は、真っ赤な呪縛にのみ込まれた。
──フワァアア。
その時、真っ赤に塗りつぶされたはずの視界に、やわらかな白色が差し込む。同時に胸に、温もりを感じた。
……なんだ? 光? ……いや、煙か?
ゆらゆらと揺れる白い煙は、徐々に禍々しい赤を追いやり、清廉な空気に周囲を浄化していく。
鼻腔をスーッとした清涼な香りが掠めると、靄がかかったようだった頭がクリアになる。
視覚、嗅覚から胸に感じる温度まで、全てが俺に力を与えてくれる。すり減って弱くなっていた俺の心が、鋭気を取り戻していくのがわかった。
……姉上。あなたはこれで満足か?
もし次の世があるのなら、親きょうだいでいがみ合いたくはないものだな。そして、その時こそ俺は、己の足で己の道を自由に進むのだ。
そんなことを思いながら、俺の視界を埋め尽くしていく禍々しい赤色を見つめていた。やがて俺の全身は、真っ赤な呪縛にのみ込まれた。
──フワァアア。
その時、真っ赤に塗りつぶされたはずの視界に、やわらかな白色が差し込む。同時に胸に、温もりを感じた。
……なんだ? 光? ……いや、煙か?
ゆらゆらと揺れる白い煙は、徐々に禍々しい赤を追いやり、清廉な空気に周囲を浄化していく。
鼻腔をスーッとした清涼な香りが掠めると、靄がかかったようだった頭がクリアになる。
視覚、嗅覚から胸に感じる温度まで、全てが俺に力を与えてくれる。すり減って弱くなっていた俺の心が、鋭気を取り戻していくのがわかった。