公爵の娘と墓守りの青年


白い光の眩しさに目を閉じ、リフィーアは手で顔を覆った。
眩しさに驚いて声を上げるのも忘れ、リフィーアは目を閉じたまま光が収まるのを待った。


しばらくして、リフィーアは薄く目を開け、周囲を窺った。

「カイさん?」

眼前にいるはずのカイに声を掛け、リフィーアは辺りを見回す。

「ん? あ、ごめんね、リフィーアちゃん。驚かせちゃったね、大丈夫だった?」

シャベルを右手に持ち、カイは穏やかに微笑する。

「大丈夫ですけど……あの、さっきの人は……?」

周囲を見回しながら、リフィーアはゆっくりカイに近付いた。
いつの間にか、呻き声を上げていた者がいないことに気付き、尋ねた。

「浄化っていうのかな。また誰かに動かされないようにするために、このシャベルを使ってるんだ」

カイの説明に、リフィーアはよく理解出来ず、眉を寄せた。

「どうして、シャベルなんですか?」

「え? それは俺が墓守りだからだけど……」

頬を掻きながら、カイは呟いた。
呟いたと同時に、再び、呻き声が聞こえた。
今度は一つではなく、たくさんの声が聞こえる。
声に驚いて、リフィーアの動きが固まる。

「これまた団体様が……」

呆れたようにカイは呟き、嘆息する。

「これじゃあ、リフィーアちゃんが帰れないから、ビアン、家まで護衛してもらえる?」

「えっ? でも、カイさんが……」

ひどく驚いて、リフィーアは呻き声に怯えながら断ろうとする。
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