BeAST




パーカーのポケットに両手を入れ、足を組む。


……うん、かなり普通に話せてるな。

一息ついて、立ち上がり、飲み物を作る丞の隣に立つ。


「結構種類あるんだな」


「和さんがコーヒー好きなんだよ。紅茶は、女性スタッフの子たちが少しずつ和さんにバレないように種類揃えてってる」


「いや、この量はバレるだろ」


「ね。別に悪いことじゃないのに、なんで言わないんだろう」


…調子が狂う。

丞さんのテンションが低い。


丞さんもブラック。


ローテーブルに、飲み物を並べる丞さん。

……隣に座んの?

あー、そんな事、普通俺気にしねえのにな。


まあいいか。


俺が座れば、すぐ側に丞さんが座る。

ほぼ、くっついてる。


「俺が予約した時間まで、あと15分だな。悪い、休憩時間削らせて」


丞さんを見て謝ろうとすれば、ふわりと煙草の香りに包まれる。

また抱き締められてる。


「そんなん、いいよ」


なんか、ここまで来ると、


「丞さん、大丈夫か?体調悪い?」


心配になってくる。


「大丈夫じゃ、ない」


え?


「は?んだそれ。どうしたんだよ」


肩を手で押して、体を離す。

顔をのぞき込むと、丞さんは眉を八の字にして眉間に皺を寄せている。



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