BeAST
「いーや、楽しかった」
最近、こんなふうに学校のやつらと遊べてなかったしな。
「…俺さ、好きな人がいてさ」
慎矢には話してもいいかもしれない。
「最初っから分かってるんだ。俺といると、ろくなことねえって。俺は、やるって決めたら殴られても蹴られても、殺されそうになってもやめない。そんな俺といて、幸せになるわけがなくて。危険な場所に自分から身を投じる俺を見て、心を痛ませる優しい人だから」
口に出せば尚更、こうするしかないことを自覚する。
「俺、人をこんなふうに好きになるの初めてでさ。そんな人に好きって言ってもらえるのも初めてで。すげえ嬉しかった。けど、俺からは好きって言わずに、酷いことお願いしてきた。」
軽くて、女関係最悪で、それでも人が周りに常に居て。
「他のやつの所へ行く、手伝いを」
「……お前、その話、わざと俺にしてるのか」
「…違う。これはただの弱音だよ。お前らとは違う。慎矢と、皇と、ハル。お前らみたいな綺麗な人間じゃないよ俺は。ただただ俺が最悪なだけ。」
柊吾は、一緒に堕ちることは出来たとしても、救うことは出来ないかもしれない。
「お前は、なんでハルのことを知ってる」
大した関係ではなかった。
「お人好しで馬鹿で、昔から嫌いだった」