BeAST
少しホッとした顔をするそいつらに一言。
「まあ、会話の内容、ポロッと犀川達に話しちまったら悪い」
ははっ、と笑って隣を通り過ぎる。
男子特有のありとあらゆる会話たちは、女子に解禁されれば
「おい!灯織!なんでもするからそれだけは!」
「鬼か!?お前は!」
こいつらの株はだだ下がりだろう。
「全然可愛くねえ!」
その言葉に振り返り、
「だろ?」
お前らに可愛いと思われるメリットなんてないんだよ。
今まで通り、阿呆な付き合いでいいんだ。
「いや、可愛いだろ」
「お前には聞いてない」
スパンッと漸の頭を叩く。
そのタイミングで
「灯織〜!今日暇?」
犀川と与坂。
「まあ。あと帰るだけだけど」
「じゃさ!遊ぼーよ」
約束だけして、あんまり遊べてなかったなそういや。
「分かった。どこ行く」
「灯織甘いもの好きでしょ?」
「おう」
「最近できたケーキ屋さんがね?」
スマホの画面を見せられ、説明を受けながら玄関まで歩く。
靴を履いた時点で、男4人を振り返る。
「どうする?帰るか?」