BeAST



「行く!」


目をキラキラさせる幸大。


「俺も行きたい。けど、一瞬幸大借りていいか」


礼と幸大は何か用事があるらしい。


「いいよ!夜ご飯も一緒に食べたいし、今日はちょっと遅くまで灯織に付き合ってもらおうと思うから」


俺の腕に自分の腕を絡めて、ニコニコと俺を見上げる与坂。


「はいはい」


「俺らも一旦用事済ませてくる。」


「待ち合わせ場所、後で連絡くれ」


慎矢達もなんかあるのか。


「分かった。4人とも用事済んだら連絡しろ。指定する」


それでいいか?と犀川と与坂に聞けば、頷く。


そして校門で別れて歩き出せば


「皆に気遣わせたね」

「え?」


犀川の言葉に首を傾げるのは俺。


「灯織、あの4人に愛されてるね」


「は?」


「あたしたちと3人の時間作ってくれたんだよ、皆」


……へえ。


「灯織、男の子と一緒だと素直になれないんだもんね」


見透かすような目で俺をみる犀川。

そうだ、こいつの告白断った時そんなようなことも言ったか。


「はいはい」


「ねえ、さっきから照れてるでしょ〜」


「嬉しいって顔に書いてあるよ?なんか、分かりやすくなったね灯織」


今はもう、隠していることも何も無いまっさらな俺だからな。



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