BeAST
少し考えて、犀川と与坂を見る。
「そこまで一緒に行ってもいいかな。君たち可愛いし、また絡まれそう。俺がいればこの辺なら声掛けられないから。」
2人を見れば、柊吾に釘付けになっている。
整った容姿に、落ち着いていて少し不思議な雰囲気をしていて、それでいてさっきの男を感じさせる力強さと恐さ。
そりゃあ、惹き付けられる。
「は、はい」
2人は頷く。
4人で歩き出す。
「慎矢たちって言ってたけど、他は?」
「慎矢、漸、幸大、礼」
「ゼンね。幸大くんと礼くんは、灯織の友達だっけ」
「そう」
待ち合わせ場所まで着いてきてくれんのはいいけど、慎矢と漸に会ったら騒ぎそうだな。
「こっちは、犀川と与坂」
「どうも。柊吾です」
「犀川柚です」
「与坂舞子です」
緊張気味な2人が見ていて面白い。
「さっき話してた、ミキ、って?」
流石与坂。聞き逃さねえな。
「ここら辺、女の格好して行き来してたんだよ、前。そんとき使ってた偽名」
「……」
何しに?って顔だろ。
「柊吾に用があったんだよ。あと、さっき別れた云々って話。別に付き合ってたとかじゃねえから。」