BeAST




「慎矢が出さないのに、俺が出すのは違うだろ」


良い友達持ったんだなってこういう時は思う。

俺にとっては危険人物でしかないけど。


「前は聞けなかったけど、灯織は、なんでそんな人と」


「俺の1番の理解者。その面でだけいえば、丞さんより、俺のこと分かってる、つーか、同じなんだよほぼ。前に、慎矢は昔の俺に似てるって話したけど、兄貴の柊吾が俺とまんまっつーか」


サイコパスと一緒って恐いか?


「柊吾は慎矢にひでえ事してきたけど、慎矢にだけだろ?俺は何人泣かせたか覚えてねえし、それで自分を落ち着かせてた。お前らが柊吾をサイコパスって呼ぶなら、多分俺の方が合ってるな」


それは、本当のことだ。

お前らとは居たいけど、言っておかなきゃいけないこと。


「そんな奴がお前らを笑顔にしてやりたいって思い始めたんだ。馬鹿な話だよな。今までしてきたことと、お前らに出会って生まれた感情のギャップで精神的に辛くなってさ、あいつのところに逃げた。全部分かって甘やかしてくれるあいつのところに。」


俺はずっと、とことん、勝手なやつだ。


「勝手にあいつんち居座って、勝手に家を出た。それも全部、許して甘やかして。そんなん、理解してないと無理な話で。俺は好きだよ、あいつ。ま、良い友達ってとこだけど」


「やる事やっといてか」


慎矢が爆弾を投下する。


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