BeAST



なんか説明し始めたけど、何となく分かった。


柿谷慎矢は、クズ男ってことね。

女を使ってるわけだ。

色々と。


「……分かんねえけど、とりあえず行くは行く」


「ホントっ?!灯織くん優しい…」


「優しくねえよ。中島の基準どうなってんだよ。」


「ええ?」


眉を八の字にして首を傾げる。


知らん。どーとでもなれ。


丞さんの話を聞いた時、なんで女途切れねえのかなとは不思議だった。

男も男なら、女も女だな。


理解に苦しむわ。



「慎矢ぁ、来てくれたよ、灯織くん」



教室に着けば、香水臭さに少し身を引く。



「偉いじゃん薫子」



「でしょぉ。でもね、灯織くんが優しいから」



「何、そいつに乗り換えんの?」



「違うよぉ、薫子は慎矢一筋だもん」



やめとけ、そいつは中島のこと……駒としか見てねえだろ。


あぶねえ、下品なことを簡単に言いそうだった。

慎矢の周りには女が沢山いる。

全員化粧して、髪をセットして、香水して。


男もちらほらいるけど。


なんだここ。教室違うとこうも違うのか?


うちのクラス平和だな。

なんと言うか……うちのクラスも頭悪そうだけど、違う意味で頭悪そう。



< 67 / 337 >

この作品をシェア

pagetop