魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「そうか……。魔物の生態もわからないことのほうが多いからな。なんにせよ、無事でよかった。──ああ、名乗りが遅れてすまないな。俺の名は……」

「アベルヘルセ様!」

 ほとんど叫びに近い声が聞こえ、そちらを見る。

 鏡に映したのかと思うくらい、そっくりな双子の騎士が駆け寄ってくるところだった。唯一異なっているのは、それぞれの目の色だ。

「こら、人がかっこよく名乗ろうとしたのに邪魔をするな」

「じゃあ、おひとりでドラゴン退治なんてしないでくれます?」

 私から見て右側の騎士が、肩で息をしながら文句を言う。

 同意するように左側の騎士が何度もうなずいた。

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