魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 アベル王子はぶつぶつ文句を言いながら、私に背を向けてドラゴンのもとへ戻った。

 そして、無造作に巨大な前脚を斬り落とす。

「ちょっ!?」

 人間でいう手首の位置にあるうろこは、ほかと違って欠けやすいが炎への耐性が強い。そんなやり方で腕を落としたら、せっかくの素材が無駄になる。

「どうやって持ち帰るか悩むな。全部ばらせばいいのか?」

「待ってください!」

 ばらす、と聞いて黙っていられなくなり、立ち上がってアベル王子のそばに駆け寄る。

 双子の騎士が警戒するように止めかけたけれど、アベル王子本人が私を受け入れた。

「なんだ? 解体の仕方を知っているのか?」

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