魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 だけど錬金術師なら、なにを求めているかわかる。師匠の図録を隅から隅まで頭に叩き込んだからだ。

「では、腐る前に眼球を取りましょう。先に処理をしておかないと、ほかの部位を解体中に溶けてなくなってしまいます。……あっ、血液も可能な限り採取するべきです。不純物が交ざらないようにしたいんですが、清潔な瓶はありますか?」

「ああ、パセットが持っている。どうやってやればいい? 君の指示に従おう」

 それから私は、アベル王子に適宜指示を出してドラゴンの素材採取を行った。

 ときどき彼が豪快に切り刻もうとするのを止めるのが大変で、敬語を使うのもしばしば忘れてしまった。

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