魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 ふたりきりでの移動中、彼が再三文句を言うのもあって、結局敬語はやめてしまった。

「アベルの弟さんってどんな人なの?」

「俺が知る中で、最も優秀な最高の錬金術師だ」

 弟について語るアベルは、まるで自分のことを語るように誇らしげだった。

 太陽の祝福を得た国と呼ばれるラスヘイムには、国王から直々に称号を与えられた者が存在する。彼の弟は国王から〝月(ルーナ)〟の称号を与えられた希代の錬金術師だそうで、これまでに錬成した薬や魔道具、希少金属や新素材は、王国民にとってなくてはならないものらしい。

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