魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 まさか、ここにある希少素材の数々はアベルが直々に集めたものだったり?

ドラゴンを倒せるくらい強いなら、できなくはないかもしれないけど、なかなか規格外な王子様だ。

「リネット、ノインと仲良くしてやってくれ。君が友達になってくれたら、こいつももう少し俺に優しくなるはずだ」

「うん、わかっ──」

「充分優しくしてる。塔に入れてやってるだろうが」

 やれやれといった様子でノインが溜息を吐く。

 なんだかおもしろい兄弟だ。今日まで散々な目に遭ってばかりだったけど、やっと運が向いてきたらしい。

「これからよろしくね、ふたりとも」

 新しい錬金術生活に胸をふくらませ、ふたりに言った。


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