魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 住居を手に入れたことより、ノインに認めてもらえたことより、それが一番うれしい。

 のんびりおしゃべりしてないで、今すぐ錬成を始めたいくらいだ。

「さっそく素材をもらっていい? いろいろ試してみたいレシピがあって……」

「僕と話すのが先だ。おまえがどういう人間なのかも知りたい」

「ノインがそう言うのは珍しいな。リネットが気に入ったのか?」

 黙っていたアベルが話しかけると、ノインは無表情のまま言う。

「しばらく手もとから離す気はないな。知りたいことが多すぎる」

「それならよかった。これからは今までよりもっと、素材を搔き集めてこなければならないな。忙しくなりそうだ」

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