魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
『怪我をして帰ってきたら許さないからな』

 本当にあの人は素直じゃない。

 無事に帰ってきてほしいから、私でも簡単に扱えるような魔道具を用意するなんて。

「ありがと、ノイン。使わせてもらうね」

 普段のノインはポーションばかり研究していた。

傷を癒やす以外の効果を付与させるにはどうすればいいか、何度も私と議論した。

そのノインが敵に対抗するための術を用意してくれた。おそらくは、私のために。

地下の避難所には向かわず、私も戦闘員の後を追って村を飛び出した。

遠くで聞いたことのない獣の咆哮が轟く。あれがストラスの声だろうか。

「あんたまで出てきたの? 危ないから戻ってなさい」

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