魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 なにかあった時のためにと、ノインが持たせてくれたものがあった。

 ビー玉よりふた回り大きいガラス玉の中には、赤い液体が入っている。対(つい)となる透明の液体が入ったガラス玉とともに敵へ投げつけると、ガラスが割れて飛び散った液体が反応し、小規模な爆発を起こす。

 使い捨ての対魔物用魔道具だ。

『持っていけ。戦いでアベルたちの手を煩わせないようにな』

『いつの間にこんなものを造ってたの?』

『いつだっていいだろう。使い惜しむなよ。相手がなんであろうと、自分の身を最優先しろ。わかったか』

 三対(つい)のガラス玉を手に、別れ際のノインが言った言葉を思い出す。

< 219 / 466 >

この作品をシェア

pagetop