秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
「ちーか、食べよう」

 でも、そんなふうにかわいく誘われたら、すぐに表情がキープできなくなる。
 いたずらな大雅に対して結局は本気では怒れず、毎回彼のペースに持っていかれてばかりだ。

 野菜も愛情もたっぷり詰まったオムライスをひと匙掬って口に運ぶ。
 無駄に美味しいところがなんとも憎らしいが、胃袋はとっくに掴まれておりすっかり彼の料理の虜だ。

「ごちそうさま。美味しかったよ、大雅。作ってくれてありがとう」

「どういたしまして」

 陽太のお世話をしていた大雅におもむろに近付くと、振り返った彼の唇にお礼のキスを贈る。

「慣れておかないと、ね」

 口元を抑えてうずくまった大雅の耳元が朱色に染まっているのに満足すると、アメリカ行きの準備を再開した。


END
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