全部欲しいのはワガママですか?~恋も仕事も結婚も~
「え?! お姉ちゃん、彼氏いるの? どんな人?」
隣に座っていた京香がニヤニヤしながら私にすり寄って来る。
「この人。半年くらい前に偶然再会したんだ」
「え! めっちゃイケメン。しかも若くない?」
スマホで魁の写真を見せると、妹は目を見開いて大げさに驚いた。
それに反応して、テーブルを挟んで対面に座っていた母が妹から私のスマホを無言で奪い取る。
「お母さんの知ってる人だよ?」
私がそう告げても、母はスマホを凝視しながら首をかしげていた。
すぐにピンとこないのも無理はない。
「これ、誰なの?」
「萩谷 魁。私が昔、家庭教師をしていた……」
「佳奈江のとこの、魁くん?!」
魁が十五年経って立派な大人に成長していたのと、私と交際しているという両面で、母はかなりビックリして固まっていた。
隣に座っていた京香がニヤニヤしながら私にすり寄って来る。
「この人。半年くらい前に偶然再会したんだ」
「え! めっちゃイケメン。しかも若くない?」
スマホで魁の写真を見せると、妹は目を見開いて大げさに驚いた。
それに反応して、テーブルを挟んで対面に座っていた母が妹から私のスマホを無言で奪い取る。
「お母さんの知ってる人だよ?」
私がそう告げても、母はスマホを凝視しながら首をかしげていた。
すぐにピンとこないのも無理はない。
「これ、誰なの?」
「萩谷 魁。私が昔、家庭教師をしていた……」
「佳奈江のとこの、魁くん?!」
魁が十五年経って立派な大人に成長していたのと、私と交際しているという両面で、母はかなりビックリして固まっていた。