再会は甘い恋のはじまり…とはかぎりません!(おまけ追加しました)
クィーンサイズのベッドにつむぎを寝かせると、健斗は聴診器を持ってきた。
苦しそうに息をするつむぎの胸の音を聞き、口の中を調べる。
「喉が赤いな。扁桃腺が腫れてる。しばらく熱が高く出るだろう」
子どもの体重は?と聞かれ、答えると、どこかに電話をかけた。
「薬の手配をした。点滴をしたら少し楽になるだろう。キミは着替えを取って来い」
「えっ?」
「熱があるうちは動かさない方がいい。キミもここに泊まるといい」
『はーー!?』
祥は声も出せずに目を剥いた。
「何をおっしゃってるんですか!そんなことできるわけありませんっ」
「キミはここの部屋の造りをしらないのか?リビングにはベッド代わりになる大きなソファーがあって、大人が一人横になれる。俺はそこで休むから、キミと子どもがこのベッドを使えばいい」
部屋の造りは知ってますともっ!
祥は大声で怒鳴りたいのをグッと堪えた。
「ここには医者がいて、何かあったらすぐに対処できる。それに、キミは明日も仕事があるんだろう?俺は明日、オンラインの会議だけで資料作成の日だ。子どもは俺が看病する」
「なっ!?」
祥が抗議しようとしたときに、つむぎが苦しそうに咳き込んだ。
「氷と氷枕、加湿器はホテルにあるだろう?先にその手配を頼む。飲み物も買ってきてくれ」
テキパキと指示を出され、早くしろと急かされる。
うーっと思ったが、苦しそうなつむぎを見て祥は部屋を飛び出した。