もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
「なんだ、その反応。まさかキスのひとつもしていないんじゃないだろうな」
黙って話を聞いていたシエルが答えようとした。
(キスなら、手にしてくださったわ)
しかし彼女が声を発する前に、グランツが素早く小さな唇を塞いだ。
「シエル、言わなくていい。頼む」
やけに必死な声で言われ、シエルは不思議に思いながら首を縦に振った。
(キスならしたってお伝えすればいいのに、黙っておかなければならない理由があるのね……?)
彼女の言うそれと、アルドが想定しているものは大きく異なっているとわかっているから、グランツは彼女を黙らせたのだった。
黙って話を聞いていたシエルが答えようとした。
(キスなら、手にしてくださったわ)
しかし彼女が声を発する前に、グランツが素早く小さな唇を塞いだ。
「シエル、言わなくていい。頼む」
やけに必死な声で言われ、シエルは不思議に思いながら首を縦に振った。
(キスならしたってお伝えすればいいのに、黙っておかなければならない理由があるのね……?)
彼女の言うそれと、アルドが想定しているものは大きく異なっているとわかっているから、グランツは彼女を黙らせたのだった。