もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
「その、なんだ。私は向こうのソファで眠るから、貴女はここで眠るといい」
「こんなに広いですし、お気になさらなくても」
「……お気になさるんだ、普通は」
シエルの言葉をそのまま返したグランツは、はあっと息を吐いて苦い表情を浮かべた。
「貴女はそういうことに関して、非常に疎いというか鈍いというか……。恋人でもない男女が共寝をするのはよろしくないんだ。わかってくれ」
「恋人ではないのですか?」
シエルが尋ねると、グランツはその場で完全に停止した。思考も、呼吸まで止まっている。
彼は三つ数える間に自分を取り戻し、わざとらしい空咳をした。
「すまん、聞こえなかった。なんだって?」
「こんなに広いですし、お気になさらなくても」
「……お気になさるんだ、普通は」
シエルの言葉をそのまま返したグランツは、はあっと息を吐いて苦い表情を浮かべた。
「貴女はそういうことに関して、非常に疎いというか鈍いというか……。恋人でもない男女が共寝をするのはよろしくないんだ。わかってくれ」
「恋人ではないのですか?」
シエルが尋ねると、グランツはその場で完全に停止した。思考も、呼吸まで止まっている。
彼は三つ数える間に自分を取り戻し、わざとらしい空咳をした。
「すまん、聞こえなかった。なんだって?」