もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
アルドが持ってきた薬の欠片を観察していたシエルがうなずいた。
「じゃあ、やってみてくれ」
興味津々で言ったアルドに願われ、シエルは薬の欠片に集中する。
(……教えて)
彼女はいつだって願うだけで魔法を発動させてきたが、今もそうだった。
淡い緑の光が薬を包み、糸がほどけるように空気に溶けていく。
「火守(ひもり)トカゲの尾、銀鴉(からす)の血……」
薬の生成に使われた素材の名前だけが、シエルの頭にふわりと浮かぶ。
「じゃあ、やってみてくれ」
興味津々で言ったアルドに願われ、シエルは薬の欠片に集中する。
(……教えて)
彼女はいつだって願うだけで魔法を発動させてきたが、今もそうだった。
淡い緑の光が薬を包み、糸がほどけるように空気に溶けていく。
「火守(ひもり)トカゲの尾、銀鴉(からす)の血……」
薬の生成に使われた素材の名前だけが、シエルの頭にふわりと浮かぶ。