もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
彼女を追放した騎士たちが姿を消すと、不意に乾いた草を踏む音がした。
「……あら。あなたもここにいたの?」
地面に転がったまま、身動きも取れずにいた彼女を出迎えたのは、式典で召喚された例の魔獣だ。
魔獣はのそりと彼女に近づくと、その手足を拘束していた鎖に鼻を押し付ける。その瞬間、あらゆる魔法を無効化するはずの鎖がぼろぼろと崩れて消え去った。
目の前の光景に驚きながらも、鎖の跡を手でこすりながら立ち上がった彼女は律儀に頭を下げる。
「ありがとう。やっぱり悪い獣ではないのね。聖獣には見えないけれど、本当は聖獣なのかしら?」
甘えた鳴き声をあげて伏せた魔獣は、なにも答えない。
「……あら。あなたもここにいたの?」
地面に転がったまま、身動きも取れずにいた彼女を出迎えたのは、式典で召喚された例の魔獣だ。
魔獣はのそりと彼女に近づくと、その手足を拘束していた鎖に鼻を押し付ける。その瞬間、あらゆる魔法を無効化するはずの鎖がぼろぼろと崩れて消え去った。
目の前の光景に驚きながらも、鎖の跡を手でこすりながら立ち上がった彼女は律儀に頭を下げる。
「ありがとう。やっぱり悪い獣ではないのね。聖獣には見えないけれど、本当は聖獣なのかしら?」
甘えた鳴き声をあげて伏せた魔獣は、なにも答えない。