もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
訪れたグランツは、かわいらしい手提げのかごを持っていた。
騎士らしく武骨で大きな彼の手には不釣り合いな、色とりどりのリボンで飾られたものだ。その中には甘い香りを漂わせる焼き菓子が入っている。
「ありがとうございます。お茶の用意をしますね」
シエルは以前ほどグランツを警戒しなくなった。
手を伸ばせば触れる距離まで近づくようになり、今も自分から彼に近づいてかごを受け取る。
ただ、シエルが近づくとグランツのほうが挙動不審になるのだった。
「菓子を用意してよかった。貴女の淹れる茶が好きなんだ」
頬を染めて言うグランツの視線は、頭ひとつ分以上小さいシエルに注がれている。
騎士らしく武骨で大きな彼の手には不釣り合いな、色とりどりのリボンで飾られたものだ。その中には甘い香りを漂わせる焼き菓子が入っている。
「ありがとうございます。お茶の用意をしますね」
シエルは以前ほどグランツを警戒しなくなった。
手を伸ばせば触れる距離まで近づくようになり、今も自分から彼に近づいてかごを受け取る。
ただ、シエルが近づくとグランツのほうが挙動不審になるのだった。
「菓子を用意してよかった。貴女の淹れる茶が好きなんだ」
頬を染めて言うグランツの視線は、頭ひとつ分以上小さいシエルに注がれている。