もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
シエルは自分だけでなく、魔獣とも仲良くなろうとするグランツに惹かれつつあるのを自覚している。

(いつか気持ちにお応えしたいとは思う、けど)

 ひとつ言えるのは、はっきりと気持ちを示すグランツを利用しているような現状が、心苦しいということだ。肝心のグランツ本人は、まったく気にしていない様子だが。

「では、こちらでお待ちくださいね。すぐお茶の用意をします」

「ありがとう。ミディイルに水をもらっても構わないか?」

「もちろんです。あ、でも桶を運ぶ時には気をつけてくださいね。ミュンが水浴びさせてもらえると勘違いして、大騒ぎするんです」

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