もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
「ラベーラ様が……?」
「すまない。言うべきではなかったのかもしれない」
グランツは目を伏せてから、悲しそうにシエルを見つめ直した。
「今の話を聞く限り、貴女は……利用されていた。そして口封じとして命を狙われているように思う」
「そんな、ありえません。どうしてラベーラ様が? あの方は私を親友だと言ってくださったのに……!」
シエル自身、信じられないほど大きな声が出た。
グランツも驚いたようだったが、すぐに眉根を寄せて唇を噛む。
「大切な親友を悪く言ってすまない。貴女が怒るのも当然だ」
「あ……」
頭を下げたグランツを見て、シエルの頭がすっと冷える。