もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
(ラベーラ様は私に恨まれるようなことをした自覚があった? だからあんなふうに言ったの?)

 グランツはなにも言わず、シエルの考えがまとまるのを待っていた。

 騙されていたシエルへの哀れみと悲しみ、そしてラベーラに対する怒りが複雑そうな表情に見え隠れしている。

「処刑した時に、私になにかされると……ラベーラ様がそうお考えだったと言うんですね」

「あくまで私の考えであって、真実かどうかはわからない。私はラベーラ王女の人となりを知らないし、貴女が見てきた王女の姿が正しいなら、私の考えが間違っているのだろう。……そうだったらいい」

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